イギリスでドッグトレーナーになるには? | DogsByNature

イギリスでドッグトレーナーになるには?

Wrote:10.20.2008
カテゴリー:レポート


日本では、最近のブームに火がつき、トレーナー資格に対する需要が急増しているようです。

さて、動物愛護、福祉、ペットとの共生という観点から、犬が家族として扱われる歴史が
長いイギリス。

そこでのドッグトレーナーの位置付けについて、各種団体、組織の発足という観点からレポートしましょう。

世界でもっとも早く設立されたドッグショー統括組織は、言わずと知れた英国ケンネルクラブ(The Kennel Club,以下KC)。

1859年6月 ○○で行われたポインターとセッターのショーがドッグショーとして最古の記録といわれている。
1870年 このショーをきっかけに、KCのもととなるクラブが発足。
1873年 KC設立

KCは、今から133年前、富裕層の娯楽であるドッグショーの結果を記録する組織として誕生した。

それから、現在にいたるまで、容姿を追求する傾向ドッグショーのみならず、作業性を追及する各種ドッグスポーツの競技会のまとめ役を担う。

戦前から、ガンドッグやシープドッグのような作業犬の歴史が深いイギリスだが、家庭犬いわゆる作業よりもペットとして犬を飼う歴史は、階級社会であるイギリスでは一部の富裕層にかぎられたものであった。

戦後、町の中で見られた犬は、野犬、荒くれ男達の娯楽であった闘犬。
現在街中で優雅にもみえる犬と人とのくらしが、お目見えするようになったのは、経済の発展ととも庶民の暮らしが変わり始めた、1960年代以降と思われる。

純血種を扱うとされるケンネルクラブの統計によると1950以降急に登録数が増えている。(ドッグフードマーケットの到来)

テレビシリーズでバーバラウッドハウスという女性の犬のしつけ番組が放映されたことをきっかけに、家庭犬のトレーニングにスポットを浴びるようになったといわれる。

その頃、街中で犬のしつけについて相談するところといえば、警察犬を扱うトレーナーが
庶民の身近と言えば身近であり、地域の愛好家有志によるドッグクラブで警察犬訓練士が
指導をする姿が一般的であった。

イギリスでは、第一次世界大戦後ドイツに見習い、軍用犬が導入され、RAFという組織が警察犬に先立って犬の輸入と訓練を始めた。それから警察犬そして、それが民間に影響力を与えた。

このトレーニング方法についての歴史については、また別のところでまとめたい。

こうして、家庭犬の数が増え、トレーニングにスポットがあたるようになって以来、
KCは家庭犬飼育・飼養に関する飼い主教育、社会啓蒙活動に力をいれるようになった。

話がそれたが、現在その約●●●の団体が英国ケンネルクラブに登録されている。

現在、代表的で組織力の大きい団体を少々あげると
19○○年 ペットドッグトレーナー協会
19○○年 ペット行動カウンセラー協会
19○○年 UKRCB
19○○年 BIPDT

とにかく、それぞれの理念と目的をもち、当初、地域の相互扶助目的が主であったドッグクラブでのトレーナー達が職として営利を追求する傾向へ変わり始めてから、ドッグトレーナーの質が問いただされるようになる。

そこで、KCは、飼い主の保護と適正な情報提供を目指し、インストラクターのでーたベースを作りはじめた。
それが、KCAIである。
KCAIの詳細はまた別にまとめる。

そもそも、イギリスにおいてドッグトレーナーの公的資格はあるのだろうか?

答えは、国家資格はいまのところないが、職業訓練の一部としてある団体が取り仕切っている準公的資格を取得することはできる。

しかし、現実は一般にその内容は知られてはいない。

結論的には、資格が営業、就職に有利というよりは、自己研修のため証として認定を受けると言った方が正しい。
つまり、よいトレーナーは経験実績を持ち、なおかつ科学的根拠による理論の勉強をしていて、このような流れであっても、口コミによって知られている。
このような時流の中、どんなトレーニング方法を採用し、効果をあげるか、それは人間性の問題によるところと感じる。

現在は、こういった流れのなか、KCAIによりデータベースを構築し、既存の経験、実績を十二分に加味できるシステム、そして、理論重視もしくは営利追求による偏った情報をKCがとりまとめようと努力している。

トレーナーになるには、そういった評判のよいトレーナーに弟子入りするか、もしくはトレーニングクラブに通い、アシスタントに採用してもらって、経験を積む中、各種団体の開催するコースやセミナーに参加し、自己研修をする中、自ら営業活動をする形がいまだに一般的である。